1. はじめに:受験直前の転勤は珍しくない
高校受験の直前に転勤が決まる家庭は、意外と少なくありません。
特に中学卒業間近の場合、進路変更や手続きのタイミングが複雑になり、親も子も大きなストレスを抱えることになります。
この記事では、受験直前に転勤が決まった場合に知っておきたい「転勤者枠」の受験制度や、親が取るべき具体的な行動についてまとめます。
2. 受験生がいる家庭がまずやるべきこと
転勤が決まったら、まず以下の3つを最優先で確認・行動しましょう。
1. 学校・塾に相談
担任の先生や塾の先生に状況を報告し、入試の変更や手続きについて相談します。
受験直前でも協力してくれることがありますし、学校や塾が持っている情報で手続きや日程調整のヒントが得られます。
2. 家族で「単身赴任か帯同か」を決める
子どもが受験生の場合、帯同するか単身赴任かで生活環境やスケジュールが大きく変わります。
我が家の場合は、三兄弟がいることもあり、家族帯同を選択しました。
リスクを比較し、子どもの受験への影響や家族の負担を考えて判断することが大切です。
3. 住む場所を決める
都外受験や転勤者枠の受験では、住居が確定していることが前提条件となります。
夫の勤務地や通学範囲を考慮し、ネットで情報を集め、内見や契約を急ぎました。
住む場所が決まらないと、受験の手続き自体が進められないので、最優先事項です。
転勤者枠とは?通常受験との違い
東京都をはじめ、一部の自治体には「転勤者枠」と呼ばれる特別な受験制度があります。
転勤者枠の特徴
- 前期日程・後期日程があり、それぞれ1校ずつ出願可能
- 前期で合格した場合、後期は受験不可
- 内申点重視で受験内容が通常と異なる場合がある
- 書類提出・日程が通常よりタイトで、迅速な手続きが必要
特に前期で合格した場合は後期受験できないというルールは重要です。
子どもに合う学校選びを慎重に行わないと、後悔につながる可能性があります。
受験スケジュールと注意点
転勤が1~2ヶ月前に決まるケースもあります。その場合、スケジュール管理が非常に重要です。
ポイント
- 教育委員会への問い合わせ
都外受験や転勤者枠の条件を確認するため、電話やメールで早めに情報を収集しましょう。 - 出願書類の手配
中学卒業と同時に転居する場合は、荷解きや生活の立ち上げも同時進行で進めなければなりません。
出願書類は事前に確認し、最短で提出できる準備をしておくことが安心です。 - 学校選びの基準
偏差値や通学距離だけでなく、校風や部活動なども考慮しましょう。
オープンキャンパスが終了している場合は、ネット情報や先生からの情報を駆使して選択する必要があります。
我が家の体験から得たアドバイス
- 情報は待たずに自分から取りに行く
- 教育委員会・学校・塾に相談することは遠慮しない
- 「時間がない」状況でも、やれることをひとつずつこなす
- 子どもへの精神的サポートも忘れずに
我が家の場合、受験日当日の数時間後に合格発表がありました。
息子は体調を崩すことなく、前向きに受験を終え、無事に合格。
どれだけ苦労しても、子どもが笑顔で高校生活を迎える姿を見ることができるのは、親として何よりの喜びです。
まとめ
高校受験直前の転勤は特殊ですが、転勤者枠という制度があることを知っておくと安心です。
家族での方針決定、住居確定、学校や塾への相談、出願手続きの順序を整理することが成功の鍵。
情報を待たず、できることをすぐ行動に移すことで、受験生の子どもを守りながら、無事に受験を乗り越えられます。
コメント